【若白髪さん必見】過酸化水素が白髪の原因!?その理由と対策方法

  1. 白髪の原因・理由

「白髪は加齢で生えるもの」だと思っていませんか?実は、年齢を重ねなくても白髪が増えてしまうことがあります。その原因のひとつが『過酸化水素』。

今回はこの過酸化水素が白髪の原因になる理由や過酸化水素を増やさないためのポイントをまとめてみました!

 

1. 過酸化水素とは?

過酸化水素は、オキシドールとも呼ばれる活性酸素と呼ばれる反応性の高い酸素の仲間。化学式ではH2O2と表され、酸素原子が通常の水よりも多くついている分、身体やものの酸化を促しやすいという特徴があります。

一般的に、酸化が起こってしまうと身体は劣化してしまいます。劣化は、例えば金属の場合はサビるという形で、人間の場合は細胞が失われたり傷ついたりという形で現れることになります。

そんな過酸化水素は、無臭で優れた消毒作用や抗菌作用、漂白作用があるため、歯磨き粉や洗濯用漂白剤、コンタクトレンズの洗浄剤、カラー剤など身の回りのさまざまなものに利用されています。また、呼吸によって体内でも生成される物質でもあります。

2. 過酸化水素と白髪の関係

白髪の原因には、栄養不足加齢ストレスなどが挙げられますが、過酸化水素はそのうちのストレスに当てはまります。

髪の毛の黒っぽい色のもとであるメラニンは、毛根にあるメラノサイトでアミノ酸の「チロシン」を「チロシナーゼ」という酵素で酸化させることで作られます。過酸化水素はそのチロシナーゼの量を減らしてしまうということが分かっています。具体的には、チロシナーゼに含まれる「メラオニン」というアミノ酸を攻撃・破壊してしまうという性質があるのです。

ただ、過酸化水素は、通常なら「グルタチオンペルオキシターゼ」や「カタクラーゼ」という酵素によって分解されて尿として排出されるため、身体への影響は心配いりません。しかし、これらの分解酵素の生成が滞ってしまったり過酸化水素が過剰に生み出されたりでバランスが崩れてしまうと、過酸化水素は身体に蓄積することになり、行き場をなくした過酸化水素が細胞に攻撃をはじめてしまい、結果として白髪が産まれてしまうのです。

3. 過酸化水素の蓄積を減らす方法

過酸化水素は「外部から受けるストレス」。そのため、きちんと対策をとることで蓄積される量を減らすことができます。そのためには、身体の中にもともと備わっている分解酵素を利用したり過酸化水素を生み出しやすい日常生活の見直しが大事になります。

①鉄を摂取する

まずは、過酸化水素を分解する酵素の1つ「カタラーゼ」を増やす方法についてです。

カタラーゼはタンパク質でできていますが、食事やサプリメントなどで摂取しても、胃や腸で分解されて吸収されるうちに別物になってしまいます。そのため、カタラーゼを体内で効率よく合成するためには、その原料となる鉄を摂取するのが効果的。

特に女性は鉄分が不足がちですので、摂取を心がけるようにしたいですね。

②セレンを摂取する

次に、もう1つの分解酵素「グルタチオンペルオキシダーゼ」を増やす方法です。グルタチオンペルオキシダーゼもカタラーゼと同じように口から摂取しても意味がありません。

グルタチオンペルオキシダーゼも酵素なため、タンパク質がメインで構成されていますが、その構成にはセレンというミネラルも含まれています。セレンの摂取量が少ないと血中のグルタチオンペルオキシダーゼの含有量が少なくなってしまうという研究結果もありますので、白髪やアンチエイジングのためにはぜひとも気をつけておきたい栄養素です。

また、セレンは単独でもビタミンEと同じように優れた抗酸化作用があることが分かっています。

③抗酸化作用を持つ栄養素を摂取する

過酸化水素は、抗酸化作用を持つ栄養素によっても減らすことができます

抗酸化作用を持つ栄養素には、例えばビタミンCビタミンEポリフェノールなどが挙げられます。

これらの栄養素はなるべく食事から摂取するようにしたいところですが、それぞれの栄養素には「熱を加えたらダメ」「水に溶けるのでゆでるのはNG」等の注意点もあります。効率よく摂取するためには注意しておきたいですね。下記記事に調理時の注意点や必要摂取量、おすすめのレシピがまとめられていますので、参考にしてみてください。

④過酸化水素を生み出す生活を改める

過酸化水素の分解酵素の産生は加齢とともに減少してしまいますし、分解しきれない程過酸化水素を摂取していればどうしても体内に蓄積してしまうことになります。

コーヒー、紅茶、ウーロン茶などのカフェインを多く含む飲料は、飲んだ後には尿中の過酸化水素量が急増してしまうことが分かっていますので、なるべく避けるようにしましょう。

また、「脱色」や「漂白」をする成分には十分な注意が必要です。ホワイトニングの機能がある歯磨き粉には5%もの過酸化水素が含まれているものもありますし、脱色する行程があるヘアカラー剤(ブリーチ、ヘアカラー、白髪染めヘアカラー)にも多量の過酸化水素が配合されています。

ホワイトニング機能がある歯磨き粉を使う頻度を落とし、使用した時にはよくすすぐようにしましょう。また、ヘアカラーは、ヘアマニキュアやカラートリートメント、カラーシャンプー、ヘナのように脱色の工程が含まれないものを選ぶようにしたいですね。掃除や洗濯などで漂白剤を使用する際にも手袋をつけて作業することをおすすめします。過酸化水素は皮膚からでも少しずつ体内に浸透してしまいますので、積み重ねないようにしっかり習慣を見直すようにしましょう。

4. 過酸化水素を減らして若々しく!

加齢が原因で生えると思われがちな白髪ですが、実は過酸化水素が原因で生えてしまうこともあります。体内・外で発生する過酸化水素は、分解されずに蓄積されてしまえば身体中を劣化させてしまいます。そのひとつが、メラノサイトの働きを低下させ、白髪を生やしてしまうということ。そのため、白髪対策には過酸化水素の蓄積量を減らすのがとても大事になります。

過酸化水素の蓄積を減らすためには、過酸化水素を分解する酵素の生成に関わる栄養素や抗酸化作用をもつ栄養素の摂取に注意するようにしましょう。

また、過酸化水素を増やしやすい生活を見直すことも大事です。若白髪に悩まされている人には、コーヒーをよく飲んでいたり貧血気味だったりという人も少なくありません。こういった生活習慣を見直すことは、白髪だけでなく美しい肌や女性らしいプロポーションを維持することにもつながりますよ。食事や嗜好品、カラーリングなど、簡単なところから過酸化水素の蓄積を防ぐ生活を取り入れてみましょう!

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

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白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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