白髪染めのタイプは全部で5種類!特徴や選び方

  1. 白髪染め

白髪にうまく対処できるのが『白髪染め』。ところが、いざ染めようとお店に行ってもその種類の多さや複雑さに途方に暮れてしまうという人も多いのではないでしょうか?

実は、白髪染めは種類によって染め方も染まり方も全然違ってくるのです!そこで大事になるのが、「メリット・デメリットを知り、自分に合ったものを選ぶ」ということ。

そこで、今回はそんな白髪染めの種類と特徴、メリット・デメリットについてまとめてみました。

1. そもそも白髪染めって必要なの?

これから生える髪の毛に関しては、対策をとることで予防や改善はできますが、今生えてしまっている白髪に関してはいくら生活を改善してもなくなることはありません。

そこで考えたいのが、「今ある白髪をどうすればよいのか」ということ。白髪を抜くのは頭皮や毛根を痛めて白髪の原因となってしまうこともありますし(白髪は抜くと増える?「抜く」というケアがNGな理由 参照)、切るケアをしていると白髪の量が多ければ追いつかなかったりケアする時間が足りなかったりということも・・・。また、これらのケアは「見つけたら行う」というケアですので、中には白髪を見逃してしまうという場合もあります。

そんな時に頼りになるのが『白髪染め』。白髪染めなら短時間で周囲の髪の毛もまとめてケアすることができ、アホ毛が立つといったようなこともなくキレイに仕上がります。

 

白髪染めとおしゃれ染めの違い

白髪染めをしようとして気になるのが「普通のカラーリングじゃダメなの?」ということ。ドラッグストアで見比べてみるとヘアカラーの方がお値段も安いですし、「まだ白髪染めは早いのでは・・・。」という気もしてきます。

でも、白髪の量が多いのであれば、仕上がりのキレイさは白髪染めの方が断然上。カラーリングは黒髪を染めるために作られているので、白髪にはあまり色が入りません。そのため、カラーリングで白髪を染めようと思っても黒髪が混在する頭ではあまりキレイにならないのです。

また、カラーリング(特に明るい色)の場合は脱色でメラニン色素を取り除くようにして染色していきます。そのため、カラーリングの方が髪色は明るくできるのですが、キューティクルが剥がれてボロボロになってしまうリスクがあります・・・。

 

2. 白髪染めは全部で5種類!それぞれの特徴とメリット・デメリット

「白髪が生えている場合、カラーリングよりも白髪染めの方がキレイに染まる」ということが分かったところで、本題の白髪染めの種類や特徴についてチェックしてみましょう。

白髪染めの種類は大きく5種類に分けることができ、それぞれ特徴があります。メリット・デメリットもあわせて確認してみてください。注意点として、医薬部外品以外の、「白髪染め」「白髪を染める」などは「着色すること」を指します!

1. 白髪染めヘアカラー

白髪染めヘアカラーは、『ヘアダイ』『酸化染毛剤』などとも呼ばれる市販でもよく売られているタイプの白髪染め(医薬部外品)です。

液を塗ると髪表面のキューティクルが開かれ、その間から染色成分が染みこんで定着することになります。そのため、長期間色持ちする白髪染め方法になります。また、染まりやすいので何度も繰り返して使わずにすみます白髪染めの中で唯一明るくできカラーも豊富なため、したいオシャレを我慢しなくてもいいのは嬉しいですね。

ただ、髪がダメージを受けてしまうことがあるため、使用前にはしっかりとパッチテストをすることをおすすめします。

白髪染めヘアカラーのメリットとデメリットをまとめると次のようになります。

メリット
・染まりやすく、1度の染色でキレイに染まる
・黒髪はもちろん、ライトブラウンなど髪色を明るくすることもできる
・市販の種類も多く、1人で染めやすいものもある
・1ヶ月以上色持ちする

デメリット
・髪がダメージを受ける可能性がある
・人によって「合う」「合わない」があり、アレルギーが起こる可能性もある

2. 白髪染めヘアマニキュア

白髪染めヘアマニキュアは『酸性カラー・酸性染料』とも呼ばれる染め方で、爪に塗るマニキュアのように髪の毛の表面を色素でコーティングすることで染めていきます。

白髪染めヘアマニキュアは髪の毛に染みこませることもなく染められるため、髪の毛がダメージを受けてしまうリスクは低くなります。また、1度でしっかりと染まるので手間も少なく、数十分あれば家庭でできるというのも魅力です。

ただし、マニキュアのように”塗っているだけ”ですから、落ちやすいというデメリットもあります。染めたての時には数日間髪の毛を洗う度にシャワーの水が黒っぽくなることもありますし、タオルや枕も黒っぽい色がついてしまうこともあります。また、染め方の特徴から黒髪には色が入りづらく、ダークブラウンやブラックなどもとの髪の毛よりも暗いカラーでなければキレイに染めることができないので、好きな髪色でオシャレをしたいという人にはもしかしたら不向きな可能性があります。

白髪染めヘアマニキュアのメリットとデメリットをまとめると次のようになります。

メリット
・1度の染色でキレイに染まる
・髪の毛にダメージをあまり与えずに済む
・髪の毛がコーティングされるため、仕上がりは艶やかでキレイ

デメリット
・落ちやすく、数週間で色が落ちてしまう
・色落ちで家具や服が汚れる可能性がある
・黒髪には色が入らず、白髪も暗い色しか染められない
・カラーやパーマが入りづらくなる

3. ヘナカラー

ヘナカラーはヘナという常緑樹の葉を使って白髪染めをするという植物由来の天然塗料。科学染料が配合されていないので髪に優しい白髪染めだといわれています。

ヘナカラーは、ヘナの葉の粉にお湯を入れて自分でペースト状にしてからヘアカラーと同じような感じで塗布して使用します。そのため、手間や時間もかかってしまう白髪染め方法でもあります。

また、自分で染料を作るため均一に染めにくいということもありますし、赤みを帯びた仕上がりになってしまうこともあります。

ヘナカラーのメリットとデメリットをまとめると次のようになります。

メリット
・髪の毛へのダメージが少ない

デメリット
・色落ちで家具や服が汚れる可能性がある
・色落ちで家具や服が汚れる可能性がある
・黒髪には色が入らず、白髪も暗い色しか染められない
・染色力が弱いため何度か使用した方がキレイに染まる
・カラーやパーマが入りづらくなる

4. 白髪染めトリートメント

白髪染めトリートメントは『ヘアカラートリートメント』や『ヘアカラーコンディショナー』などの名前で販売されています。

白髪染めトリートメントはその名の通りトリートメント成分が含まれている染色材(染毛料)で、お風呂で毎日トリートメントとして使用しながら徐々に染めていきます。白髪染めトリートメントの場合も染色成分は髪の周りをコーティングして髪色を変えていきます。

白髪染めトリートメントの場合、頻繁に使っていれば色落ちが気にならずずっとキレイな髪色を維持しやすいというメリットがあります。また、染める場も浴室内でよいので部屋も汚れにくくセルフケアがしやすいということもあります。

ただ、徐々にしか染まっていきませんので、急いで白髪を染めたいという時には向かない方法です。また、製品によっては洗っている最中に頭皮や手、爪を染色してしまうというデメリットもあります。

白髪染めトリートメントのメリットとデメリットをまとめると次のようになります。

メリット
・髪の毛にダメージをあまり与えずに済む
・髪の毛がコーティングされるため、仕上がりは艶やかでキレイ
・使い続けることで色落ちしづらくなる
・少しずつ染めるため、カラーを調整しやすい
・1人で染めやすく手軽

デメリット
・落ちやすいため、使用をやめれば数週間で色が落ちてしまう
・色落ちで家具や服が汚れる可能性がある
・黒髪には色が入らず、白髪も暗い色しか染められない
・染色力が弱く何度か使用し続けなければならない
・頭皮や爪が染色されてしまうことがある
・白髪染めシャンプーに比べるとムラになりやすい

5. 白髪染めシャンプー

『カラーリングシャンプー』と呼ばれる白髪染めシャンプーも、白髪染めトリートメントと同じように浴室でシャンプーとして使用しながら髪の毛を染色成分でコーティングしていく方法です。

いつものヘアケアをしながら徐々に染色していくことや使い方も似ていることから、メリットやデメリットは白髪染めトリートメントとほぼ同じ。ただ、白髪染めシャンプーの方が全体的にムラなく染めやすいです。また、シャンプーなので時間を置かずにすぐ流せるため、忙しい人でも簡単にケアすることができます。

ただ、染色力はトリートメントの方が上。数回使っただけでは違いを感じにくいかもしれませんので注意してください。

白髪染めシャンプーのメリットとデメリットをまとめると次のようになります。

メリット
・髪の毛にダメージをあまり与えずに済む
・髪の毛がコーティングされるため、仕上がりは艶やかでキレイ
・使い続けることで色落ちしづらくなる
・少しずつ染めるため、カラーを調整しやすい
・色ムラなく染めやすい
・1人で染めやすく手軽
・ケアに時間がかからない

デメリット
・落ちやすいため、使用をやめれば数週間で色が落ちてしまう
・色落ちで家具や服が汚れる可能性がある
・黒髪には色が入らず、白髪も暗い色しか染められない
・染色力が弱く何度か使用し続けなければならないため
・頭皮や爪が染色されてしまうことがある

3. 自分に合った白髪染めを見つけるのが大事!

それぞれの白髪染めは、1度だけでキレイに染まるものもあればじっくりと色を変えていくものもあります。髪の毛を傷めず、仕上がりの美しさに違いが現れることもあります。メリット・デメリットを知り「何を重視するか」で選ぶとよいですよ。

最後に、『染まりやすさ』『色持ち』『安全性』『1人での染めやすさ』『仕上がりのキレイさ』について、それぞれの染色方法の比較をまとめてみました。白髪染め選びの参考にしてみてください!

 

美髪へと導く4つのステップ美髪へと導く4つのステップ

step01
ヘアカラーシャンプー
洗いながら染める

ヘアカラーシャンプー

毎日シャンプーするたび、自然に白髪が染まり、使うほどに髪にツヤと潤いを与えます。

カラーサンプル
step02
カラートリートメント
しっかり染める

カラートリートメント

高いトリートメント効果で髪と頭皮をしっかりとケアしながら、白髪を染めます。

カラーサンプル
step03
コンディショナー
カラーをキープする

コンディショナー

傷ついた髪もしっかり補修、髪にハリ・コシ・ツヤを与えます。カラーの持ちを良くし、白髪を黒髪へと導く効果も期待できます。

step04
カラーリングブラシ
さっと隠す

カラーリングブラシ

外出先やお出かけ前に、気になる部分にサッとひと塗りするだけで、簡単に白髪を隠せます。

カラーサンプル
白髪と上手く付き合いたい佐藤

毛髪診断士。佐藤は白髪染めシャンプー、コンディショナー、トリートメント&白髪ケアブラシを取り扱うブランド綺和美(スリーエム株式会社)の社員をしております。自身も少し白髪が気になってきた世代です。髪について発信しながら、白髪ケアを中心とした髪について研究中。みなさんの髪にまつわるお悩みをヘアケアメーカー社員として解決していきます。

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